バルセロナは17日、ビルバオとスペイン国王杯決勝で対戦する。ロナルド・クーマン監督(57)が16日、前日会見に出席。今季初タイトルがかかる重要な一戦へ意気込みを示した。

クーマン監督は国王杯決勝の結果が自身の去就に影響するかと問われると「私は自分の将来のために勝つか負けるかを考えたことなど一度もない」ときっぱり否定。その上で「国王杯はクラブにとって重要なもので、タイトルを獲得できるのはとても良いことだ。(ビルバオに延長2-3で敗れた)1月のスペイン・スーパー杯決勝の時、チーム状態は最悪だった。しかし我々は今、多くのことが改善されている。リーグ戦19戦無敗という歩みもあった」と優勝へ向けてチーム状態が良いことをアピールした。

ビルバオ戦については「今季4回目の対戦となる。我々はリーグ戦で2勝し、スーパー杯では延長戦で敗れた。それらの結果は妥当だった。我々はボールを持った時にうまくやる必要があるが、ボールを持っていない時にもうまくプレーしなければいけない。ここ2試合はボールがない時にいいプレーができなかった」と分析した。

けがから復帰し、10日のクラシコでは出番がなかったDFピケも出場する見通しで「レアル・マドリード戦までにわずか3回の練習で、ギリギリの状態だった。今ははるかに良くなっている。もちろん明日プレーできる」と先発の可能性も示唆した。

来季去就が注目されているメッシについて、記者から「決勝戦は特別にモチベーションが高いか?」と問われると「いや、特別高くはないと思う」。指揮官は「なぜならレオは素晴らしい選手であり、偉大なプロフェッショナル。彼は練習でも常に全力を出している。重要な試合に向けた準備のやり方は完璧に分かっているし、全力を尽くしてくれるだろう」といつでも全力プレーのエースへ、信頼感を口にした。(高橋智行通信員)