バルセロナは17日、スペイン国王杯決勝でビルバオと対戦して4-0の圧勝を収め、3季ぶり最多31回目の優勝を成し遂げた。2ゴールを決めて勝利に大きく貢献し、決勝戦のMVPに選ばれたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が試合後、インタビューに答えている。

「タイトルを獲得できたので幸せだ。僕たちはすべての試合で苦しんできた。タイトルを掲げられるのはいつも素晴らしいことだ。僕の人生のクラブでキャプテンとして初の国王杯優勝なので非常に特別だよ」と喜びをあらわにした。

ビルバオ戦については「僕たちはビルバオが4-4-2で臨んでくること、そしてカウンターをいかして僕たちに対抗してくることを分かっていた。一方、僕たちにはスペースを作るための忍耐強さがあった。僕たちが前半、ビルバオを動かしたので、彼らは後半より疲れていき、少し調子を落としていった。そして僕たちはギアを一段階上げたんだ」とゲームプランを説明した。

無観客開催だったことについては「サポーターや家族と一緒に祝えなかったのでとてもおかしな感じだ。でもこれは僕たちが過ごさなければいけない状況なんだ」と、優勝の喜びを皆で一緒に分かち合えなかったことを残念がった。

今季の出来については「僕たちにとって困難なシーズンだった。国王杯に優勝することはとても重要だったが、まだ僕たちにはリーグ戦がある。今季はとても若い新たな選手たちもいて、スタートが切るのが難しかった例年とは異なる移行のシーズンだった。経験不足により勝ち点を落としてきたが、アトレチコ(・マドリード)も勝ち点を落としたので優勝争いに加わることができた。リーグではここからシーズンの終わりまでにさまざまなことが起こるだろう」と、シーズン開幕時から多くの困難を抱えていたことを強調した。(高橋智行通信員)