元イングランド代表MFデービッド・ベッカム氏(45)が、欧州ビッグクラブが新たに創設しようとしている「スーパーリーグ」に反対の意思を表明した。

スーパーリーグについては、現役の選手や監督を含めた多くの人々から反対意見が集まっている。今度はマンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード、ACミランと、リーグに加わる見通しの3クラブでプレー経験のあるベッカム氏が異議を唱えた。

同氏は自身のインスタグラムに「フットボールはみんなのためのものであるべきで、フェアであるべき。競争は実績に基づいたものであるべき。その価値観が守られないと、我々が愛したフットボールは危うくなってしまう」と記した。

ベッカム氏が指摘するのは、スーパーリーグではサッカーの魅力の1つであるリーグの昇降格がなくなってしまうということ。創設クラブはどんなにひどいシーズンを送ったとしても降格することがない。

米ヤフー電子版は、昇降格のない米MLSのインテル・マイアミで共同オーナーを務めるベッカム氏からそのような意見がでるのは皮肉だとしつつ、同氏に追随する意見も紹介している。

マンチェスターUのレジェンド、エリック・カントナ氏も自身のインスタグラムに映像を投稿。「フットボールではファンが一番大事。彼らはリスペクトされるべき。これらのビッグクラブは、スーパーリーグについてファンに意見を求めたか? 不幸にもノーだ。恥ずべきことだ」と話した。

リバプールは19日のプレミアリーグ・リーズ戦で1-1で引き分けた。リバプールはスーパーリーグに参加する見通しだが、MFミルナーは試合後「多くの疑問点がある。これは私、個人の意見だが、それ(スーパーリーグ)は好ましくない。始まらないでほしい」と率直な意見を述べていた。

◆スーパーリーグ 欧州CLに代わる大会を目指し、レアル・マドリードなど欧州強豪クラブが新たに創設する新リーグで、20クラブが参加予定。国内リーグは脱退せず、欧州CLに代わる大会として平日に開催する構想。現時点で参加を表明したのは、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナル、マンチェスター・シティー、チェルシー、トットナム、レアル・マドリード、バルセロナ、アトレチコ・マドリード、ユベントス、ACミラン、インテル・ミラノ。