ヘタフェが22日、スペインリーグ第31節でバルセロナとアウェーで対戦し2-5で敗れた。この試合で2試合ぶりに先発出場し、ヘタフェ加入後初のフル出場を果たした日本代表MF久保建英(19)について、スペイン各紙は次のように評価している。

スペイン紙マルカは左サイドハーフでプレーした久保について1点(最高3点)をつけた。チームトップはアランバリで2点、ダビド・ソリア、シャクラ、ダミアン・スアレス、アレニャの4選手が最低の0点、それ以外の10選手は久保と同じ1点だった。

一方、スペイン紙アスは「バルセロナ戦で輝きを欠いた久保」と見出しを付け、「今季は久保のシーズンではない。ビリャレアルへの期限付き移籍での悪い経験はヘタフェで改善されていない。先発出場が少なく、ゴールを決めておらず、14試合で1アシストを記録しただけである」と伝えた。

この日の久保のパフォーマンスについては「カンプ・ノウで久保は意欲的で、絶えずトライしていたのは間違いない。さらに2-3にしたPKのプレーではエネス・ウナルにパスを出した。しかし彼のプレーをこれまでずっと特徴づけていた輝きからは遠くかけ離れていることが感じられた。あの電撃的なドリブルは今、あまりにも遠い存在になっている。ミンゲサは久保に対して非常に簡単に守っていた」と、プレーの切れ味が失われていることを指摘した。

久保のヘタフェ加入後のリーグ戦成績は14試合(先発7試合)、661分間出場、0得点1アシスト。シーズン終了まで残り6試合となっている。

7戦未勝利が続くヘタフェのリーグ戦成績は32試合7勝10分け15敗の勝ち点31で15位。次節、中2日で25日に岡崎慎司が所属する、勝ち点27で降格圏内の18位ウエスカとアウェーで対戦する。残留争いのライバルとの直接対決となるため、お互いに負けられない一戦となる。(高橋智行通信員)