ライプチヒが大迫勇也が所属するブレーメンを延長の末、2-1で破って、決勝進出を決めた。

試合は90分を終えて0-0。延長前半3分に韓国代表の黄喜燦(ファン・ヒチャン)がこぼれ球を拾ってゴール右に蹴り込み先制も、同ロスタイムにバックパスをカットされ、ビッテンコートに同点ゴールを許した。PK戦突入目前の延長後半ロスタイム、黄喜燦の折り返しをフォルスベリが押し込み、劇的決勝弾とした。

試合後、ナーゲルスマン監督は「接戦だっただけに最高の勝利だ。とても感慨深く、興奮する」と素直に喜んだ。「ブレーメンは非常にうまくやっていて、我々に多くの選択肢はなく、引いて守ることも強いられた。簡単ではなかった」と苦戦を振り返った。

途中出場の黄喜燦とフォルスベリが結果を出し、采配が的中した形。同監督は「黄喜燦は本人のゴールに加え、決して簡単とはいえないアシストもあって、非常によかった」と評価。延長後半終盤に投入したフォルスベリには「PK戦のためではないよ」と言って送り出したという。

フォルスベリは「僕には5分間しか時間がなかったけど、ゴールを決めるのには十分だった。チームを助けることができてうれしい」と話す。「僕らは決勝でもすべて出し切らないとならない。監督のため、チームのため、地元とファンのために戦う」と続けた。

ナーゲルスマン監督は来季からバイエルン・ミュンヘンを指揮するため、今季限りでの退団が発表されたばかり。チームにとっては激動の1週間でもあった。同監督は「タイトルを獲得して、さよならを言いたい」と、有終の美を目指す。