サッスオーロとアトランタの試合は引き分けに終わり、アタランタが勝利を逃したことで、インテル・ミラノが19度目のリーグ優勝を果たした。

3冠を達成した09-10年以来11シーズンぶりの戴冠だった。

セリエAでは昨季までユベントスが9連覇と「1強状態」だった。インテルのコンテ監督はクロトーネ戦の後、「9年続いた王国を転覆させるまであと1歩だ」「選手はその栄光に値する」などと話していた。そのユベントスの9連覇の最初の3シーズンを指揮していたのがコンテ監督自身で、その後、イタリア代表、チェルシーを経て、19年5月にインテルの監督に就任した。

昨季は惜しくもユベントスに勝ち点1差の2位。今季もACミランに先手を奪われ、欧州チャンピオンズリーグで1次リーグ敗退も、その後、年明けから安定感=強さが際立ってきた。1月にユベントスに0-2で勝ち、2月のミラノ・ダービーも3-0で快勝し、流れをつかみきった。コンテ流の確実性の高い守備と、ルカク(21得点)、マルティネス(15得点)の“インパクト”がかみ合った。1月6日にサンプドリアに1-2で敗れて以来、11連勝を含む18戦無敗だ。

インテルの復権はオフの移籍市場も含め、イタリア・サッカー界に大きな刺激を与えるかもしれない。