2日に行われる予定だったマンチェスター・ユナイテッド-リバプール戦(マンチェスター)が延期となった。レアル・マドリードなどとともに「欧州スーパーリーグ」に参加しようとしたマンチェスターUの米国人オーナー、グレイザー家に抗議するため、本拠地オールドトラフォードに数千人のサポーターが集結。その内、約200人がセキュリティーをかいくぐってスタジアム内へ侵入し、発炎筒をたくなどしたため、クラブと警察が協議の結果、延期を決めた。

マンチェスターUは「今日、行われた抗議をめぐり、安全面や警備上の問題を考慮した結果、リバプールとの試合は延期となりました。あらたな日程についてはプレミアリーグと検討します。我々のファンは熱狂的で、表現の自由と平和的な抗議を行う権利については全面的に認めています。ですが、チームに混乱をもたらしたことと、他のファンやスタッフ、警察を危険にさらしたことについては残念に思います。我々は警察に感謝し、今後のどんな捜査にも協力します」などと声明を発表。プレミアリーグも同様の声明を出してピッチにまで侵入したファンたちを非難した。

ファンがスタジアムへ侵入した時、選手たちはまだ宿泊ホテルで待機中で、報道陣はスタジアムから出るように指示された。ファンはロッカー室までは入れなかったため、新型コロナウイルスまん延防止の規定には抵触しなかったという。

この試合でリバプールが勝てば、現在首位のマンチェスター・シティーの優勝が決まっていた。