アーセナル買収に興味を示している音楽配信サービス「スポティファイ」CEOダニエル・エク氏(38)の相談役として同氏をサポートしている元フランス代表FWティエリ・アンリ氏(43)が、現時点では買収が難しいことを示唆した。

アンリ氏は、元オランダ代表FWベルカンプ氏、元フランス代表MFビエラ氏とともにエク氏の相談にのっている。アンリ氏は、エク氏がすでにアーセナルのオーナー、米国人実業家スタン・クロエンケ氏と連絡を取ったことを認めた上で「買収には長い時間がかかるし、そもそもクラブが売りに出されなければ難しい。ダニエルはじっと待つだろうけど」と説明した。クロエンケ氏はすでに発表している声明でもクラブ売却を否定し「どんなオファーが来ても、検討しない」と明言している。

アンリ氏はエク氏の狙いについて「ダニエルは長い間失われてきたアーセアルのDNAを取り戻したいと考えている。今は経営陣の中にもクラブを正しい方向へ導いてくれるアーセナルの人間がいない。それを改善するのがダニエルがやりたいことなんだ」と話し「オーナーたちは(エク氏のオファーに)耳を傾けるべきだ」とクロエンケ氏に交渉のテーブルにつくことを求めた。