今夏の退団が濃厚とみられるバルセロナのフランス代表DFサミュエル・ウムティティ(27)が、代理人を通じて欧州のビッグクラブに逆オファーを出している可能性が取り沙汰されている。スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が5日に報じた。

ウムティティの契約は2023年6月30日まで残っており、前々節のグラナダ戦で先発出場したものの、基本的にはクーマン監督の戦力に入っておらず、給与が高いため、今夏の放出候補の1人に挙がっているとのこと。

そんな中、英国内では、ウムティティの代理人がファン・ダイクとジョー・ゴメスのケガにより今シーズン守備陣に問題を抱えているリバプールとコンタクトを取ったと報じられているほか、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティー、ユベントス、リヨン、リールに逆オファーを出した可能性があるという。

一方、ウムティティに数週間前、ロシアのゼニトからオファーが届いたという噂が出ていたが、マイナーリーグ行きを望まず拒否したとのことだ。

さまざまな報道が出る中、ウムティティについて現在明らかなのは、アラウホとミンゲサが台頭した後、出場時間を得るのに苦しんでいること。そしてバルセロナがすでにマンチェスターCのスペイン代表DFエリク・ガルシアを移籍金ゼロで獲得した可能性があるため、もしこのまま残留した場合、来季さらに難しい状況に追い込まれるということである。

(高橋智行通信員)