バルセロナのロナルド・クーマン監督が7日、記者会見に出席し、重要な一戦となるアトレチコ・マドリード戦に向けた意気込みなどについて語っている。

バルセロナは8日、スペインリーグ第35節で首位Aマドリードと対戦する。シーズン終了まで残り4節に迫る中、勝ち点2差で3位につけているため、優勝争いを継続するためには勝利が絶対に必要となる。

クーマン監督は今回、スペインリーグで最も得点力の高いチーム同士の対戦になることを問われ、「どちらも素晴らしいチームだ。そして我々はさらに他の2チームとともに優勝争いをしている。スタイルが異なるので2チームを比較することはできないが、試合に勝つ方法はいくつもある。アトレチコは守備固めがうまく、守備に優れているので、我々はボールをキープし、うまくプレーしなければならない。チャンスを作り、効果を上げるためにボールを持って素晴らしいパフォーマンスを見せる必要がある」と試合の鍵を説明した。

Aマドリード戦の勝敗により、リーグ優勝が決まるかについては「その後、まだ3試合あるので決定的になるとは思わないが、もちろん重要だ。でも決定的ではない」と否定している。

バルセロナを今夏退団したルイス・スアレスとの初対戦を迎えることについては「それは彼にとって、そして我々のチームの選手にとってもおかしな感じだろうね。しかし我々はプロフェッショナルなので、おのおのが自分のチームのために全力を尽くすだろう。あれこれと考えてはダメだ。どうやって彼らを抑え、プレッシャーをかけるかを考えなければいけない」と言及した。ルイス・スアレスは昨年11月に行われた今季前半戦のバルセロナ戦、新型コロナウイルス陽性のため欠場を余儀なくされていた。

ポルトガルで新たに膝の手術を受けたアンス・ファティについては「まだアンスとは話してない。もちろん彼が移動する前に話している。術後、チームドクターが彼と会話していた。我々は彼のことを励ました。長い間欠場が続いており、うまくいかないことがあった…。彼を戦力に計算できないのは重大なことだが、重要なのは彼が回復することだ」と言及した。

欧州チャンピオンズリーグで敗退したことが、リーグ優勝争いでレアル・マドリードに影響を与えるかについては「影響があるとは思わない。それを受け入れ継続する必要がある。彼らに影響はないと思う」と問題ないことを訴えた。

来季に向けた計画にメッシを含んでいるかについて「我々にとってベストはレオが残留してくれることだ。もし彼がプレーを続けてくれるなら、プランニングはより簡単になるだろう。全てのクラブがメンバーを改善する方法、プレシーズン、補強などについて話しているし、全ての監督たちがそれをやっている」と希望を述べていた。

(高橋智行通信員)