アーセナル(イングランド)はホームでビリャレアル(スペイン)と0-0で引き分け、2戦合計1-2で敗退した。

1-0で勝てば、逆転で決勝に進めたが、その1点が遠かった。アルテタ監督は試合後「打ちのめされている。本当にがっかりだ」と落胆を隠さなかった。

「最後の最後まですべてを尽くした。我々は勝利にふさわしいと思うが、ささいなことがこの引き分けを招いてしまった」。好機は多かったが、決定力不足。シュート14本のうち枠内はわずか1本だった。エースFWオーバメヤンのシュートは2度もゴール枠に嫌われていた。

一方で、相手の前線からのプレスなどもあって、ミスも目立った。攻撃の核となるエデゴールにいい形でボールが渡る場面が少なく、後半21分にはベンチへ下げざるを得なかった。終盤はラカゼット、ビリアンを投入したが、流れは変わらない。攻めてはいるが、「思い通りに」とはいかず、選手は精神的にもきつかったはずだ。

アーセナルは現在プレミアリーグで9位、4位までの来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場、5位の欧州リーグ出場は厳しく、今大会の優勝で来季の欧州CL出場権がほしいところだった。96-97年シーズンから続いた欧州大会連続出場が止まる可能性が高まった。