バイエルン・ミュンヘンがホームでボルシアMGに6-0と大勝、9シーズン連続31度目の優勝の強さを見せつけた。既に試合開始前に2位ライプチヒがドルトムントに敗れたため、戴冠が決まって迎えた試合で、レバンドフスキのハットトリックなど“祝砲”を連発した。

昨季途中に就任し、今季限りでの退任が決まっているフリック監督は「昨季のタイトル制覇後、ほとんど休みがないまま、今季は3日おきに試合へ臨んだが、素晴らしいパフォーマンスだった」と振り返った。優勝した昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝が8月23日にずれ込んだこともあり、オフが短く、今季序盤は失点が目立つなど本来の強さではなかったが、最終的には国内随一の選手層とレバンドフスキの得点力でタイトルを譲ることはなかった。

「優勝決定の瞬間は喜んだよ。でもボルシアMG戦に集中していた。準備に余念はなかった。これがうちの精神力だ。今日の試合は王者にふさわしいものだった」と、大勝は王者の証しと言いたげ。前日の会見でも、ライプチヒの試合は見ないと言っていた。

チームを去った後は、ドイツ代表監督になる話が進んでいる。「チームとスタッフをたたえたい。クラブ全体が成功を成し遂げる空気をつくっている」「日々、団結を体感できたことは素晴らしかった。この2年間は私にとって、とても貴重な時間だった」。感謝の言葉を惜しまなかった。