レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督(48)が珍しく、審判の判定に異議を唱えた。

後半33分、DFミリトンが自軍ペナルティーエリア内で相手選手と競り合った際にハンドがあったとして、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)での確認ののちに、セビリアにPKが与えられた。

ジダン監督は試合後、主審に詰め寄り説明を求めた。さらに記者会見でも「理解できない。今まで審判について話したことは一度もなかったが、今日は腹が立っている」と憤りを見せ、ミリトンのプレーをハンドとし、それより前のセビリア側の同様のプレーをハンドとしなかった判断基準に疑問を投げかけた。

ジダン監督はVARについて聞かれると「私は審判を信頼している。これまで一度も彼らについて言及したことなどない。しかし今日、セビリアとRマドリード両軍にハンドがありながら、我々だけPKの笛が吹かれたのを見た。それが現実だ」と話した。2位Rマドリードは勝てば首位Aマドリードと勝ち点で並ぶところだっただけに、指揮官の怒りは収まらないようだった。(高橋智行通信員)