チェルシーのトーマス・トゥヘル監督(47)がドルトムント時代、時間にルーズなFWオバメヤン(現アーセナル)をどうやって操縦していたか説明した。

トゥヘル監督は15年にドルトムントの指揮官に就任。オバメヤンを2シーズン指導した。16-17年シーズンにはドイツ杯を制し、同FWはブンデスリーガで得点王にも輝いた。

オバメヤンは18年1月にアーセナルへ移籍。プレミアリーグでもその攻撃力を発揮はしているものの、今年3月のトットナム戦では試合前の集合に遅刻してスタメンから外されるなど、ピッチ外で何度か問題も起こしてきた。

トゥヘル監督は11日、翌日に控えたアーセナル戦の前日会見に出席。かつての教え子オバメヤンを選手としてたたえた後「時間を守ることについては、彼は上手ではない。時間通りに来てほしい時には、もしミーティングが午前11時からだったら、彼には午前10時45分からだと伝える。そうすればたぶん時間通りに全員がそろう」と話し、同FWにはいつもウソの集合時間を伝えていたと明かした。

またトゥヘル監督は、オバメヤンの車の音がミーティングの準備開始の合図だったと説明。「練習場まで1キロくらいになると、彼の車の音が聞こえるんだ。エンジン音が。そうしたらすべてを準備する。オバメヤンがもうすぐ到着するからね」と話した。

トゥヘル監督は「あの音からして、制限速度を守っていたかどうか分からない。いつも時間ギリギリに来るし、よく免停にならなかったものだ。でもそれが彼なんだ。いつも笑顔で正直な男だから、怒れないんだよ。みんなにちゃんと謝るし、ああいう人間がチームに1人や2人はいても問題はない」と笑いながら話し、「同時に彼はピッチでは超一流のプロフェッショナル。練習をサボったことはないし、1分早く切り上げて帰ったこともない。ユニホームに着替えれば、彼は準備万全なんだ」と話した。

アーセナルではアルテタ監督とオバメヤンの関係がぎくしゃくしていると伝えられているが、トゥヘル監督は今でも同FWと連絡を取り合っており、今後も親しい関係は変わらないと話していた。