アーセナルは敵地でチェルシーに1-0で競り勝った。アーセナルは欧州リーグで準決勝敗退、一方でチェルシーは29日の欧州チャンピオンズリーグ決勝に進出している中、ダービー戦で意地を見せた。クラブによると、敵地で3試合連続無失点は13年以来。また、チェルシー相手に同一シーズン2連勝は03-04年以来という。

試合後、アルテタ監督は「素晴らしい勝利だ。あんなすごいチームにここで勝つことがいかに厳しいことか」と、充足感をあらわにした。同時に「ちょっとした運が必要だったし、今夜はそれがあった」とも。

前半16分、相手のバックパスが乱れてGKがなんとか対応したが、こぼれ球に反応したオバメヤンが折り返し、スミス・ローが流し込んで先制。その後、反撃に遭うも、GKレノらで守りきる。後半16分にプリシッチにいったんゴールを割られたが、これはVARでオフサイドとされ、助かった。終盤も相手の猛攻に耐えた。

「ゴールしてから、守る時間が長かった。高い位置からのプレスがよかった場面もあったし、引いて守らざるを得ない時は組織的守備、個々の高いパフォーマンスがあった」と、指揮官は無失点を喜んだ。

この時点でアーセナルは残り2戦で8位、来季の欧州リーグ出場権(5位)は厳しいが、同監督は「数字上は可能だ。そう言い続ける。残された試合、自分たちにチャンスを与えなければならない」と、チームを鼓舞していた。