フランスサッカー連盟は18日、今夏開催される欧州選手権(6月11日~7月11日)の登録メンバー26人を発表。レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマ(33)が約5年半ぶりに代表復帰した。

ベンゼマが最後に代表でプレーしたのは15年10月8日のアルメリア戦。その直後、当時代表でチームメートだったMFバルブエナに対する恐喝事件に関与したとして、同年11月より約5年半代表活動から遠ざかっていた。今年10月には法廷に立つ予定になっている。

ベンゼマは09年夏のRマドリード入団以降、一線級の働きを披露し続け、4度の欧州チャンピオンズリーグ優勝に貢献。そして18年夏のクリスティアーノ・ロナウド退団後、ずっとエースとして攻撃面をリードしてきた。

スペイン紙アスはベンゼマの代表復帰について「公式戦45試合に出場して29得点を記録し、並外れて素晴らしいシーズンを送り、デシャン監督から褒美を与えられることになった」と今季の素晴らしいパフォーマンスが評価されたことを強調した。

またベンゼマは代表復帰発表の同日、フランスプロサッカー選手組合(UNFP)による海外年間最優秀フランス人選手に選出された。同賞はフランス1、2部の選手投票で決定され、ベンゼマはカンテ(チェルシー)、デンベレ(バルセロナ)、メンディ(Rマドリード)、ロリス(トットナム)を上回る支持を得て、19年に続き2回連続で受賞となった(※昨年は受賞者なし)。(高橋智行通信員)