日本代表で、東京五輪代表に年齢制限外のオーバーエージ枠での選出が内定しているシュツットガルトMF遠藤航(28)がブンデスリーガの「デュエル王」に輝いた。

デュエルとは「決闘」などを意味し、転じてサッカーでは、ボールを奪い合う争奪戦をどれだけ制したかを示す数値として、特に世界基準で極めて重要とされる。

体の強さ、使い方を含め、球際の強さを求められ、日本選手の大きな課題とされている部分。あのハリルホジッチ元日本代表監督が、口を酸っぱくして唱えていた、大事な要素である。

遠藤は累積警告のため、今季最終戦となったビーレフェルト戦は出場停止だった。だが今季積み重ねてきたデュエル勝利数476は、堂々のリーグ1位。ビーレフェルトFWクロス(464)、ウォルフスブルクMFシュラーガー(428)を抑えた。

また遠藤の貢献でシュツットガルトのチームとしてのデュエル勝利数3922もリーグ1位となった。

遠藤の契約は24年6月30日までであと3シーズンを残しているが、評価はうなぎ上り。移籍情報サイト・トランスファーマーケットによると市場価格も720万ポンド(約11億4000万円)と、これまでの最高額となっているという。