バレンシアが今夏、韓国代表MF李康仁(イ・ガンイン=20)の放出を考えていると、バレンシアの地元紙スーペルデポルテ電子版が7日に報じている。

同紙によると、李康仁の契約は来年6月30日までとなっているが、選手本人がチームを変えることを希望し、契約延長を受け入れるつもりはないという。できることなら東京五輪参加後、バレンシアに戻らずに来季は他クラブでプレーすることを望んでいるとのことである。そのためバレンシアは来夏に移籍金ゼロで手放すことを避けるため、今夏の移籍市場で売却することを検討していると同紙は伝えている。

李康仁の今季のリーグ戦成績は、24試合(先発15試合)、1265分出場、0得点4アシストと、そこまでポジティブなものではなかった。しかし20歳という若さや将来性が考慮されている他、バレンシアが財政難に陥っていることで獲得が容易になるとみられており、欧州の多くのクラブが注目しているという。すでにアトレチコ・マドリード、ACミラン、フィオレンティナ、ナポリ、ウルバーハンプトンの5チームが獲得に興味を持っていると同紙は伝えている。

(高橋智行通信員)