今月30日に契約満了となるレアル・マドリードのスペイン人DFセルヒオラモス(35)の退団が濃厚となり、クラブが「送別会」の準備をしていると、スペインのテレビ局クアトロが7日報じた。

Rマドリードは契約延長オファーを提示しているものの来年6月30日までの1年間で、新型コロナウイルスによる財政難のため10%減俸というもの。同DFは内容に納得せず、5カ月間返事をしていないため、交渉が滞ったままになっている。

さらにセルヒオラモスがパリ・サンジェルマンからもオファーが来ていることをちらつかせ、Rマドリードに契約条件の改善を求めたことも逆効果となった。クラブ側は嫌気が差し、当初提示した以上のオファーは出さなかったという。

このような流れの中で、Rマドリードは提示していた契約延長オファーを取り下げる見通しで、すでにセルヒオラモスの送別会の準備をしているもようだ。ペレス会長は盛大な退団イベントを実施するため、現在休暇中のセルヒオラモスとコンタクトを取ろうと動いている。

退団イベント予定日は、セルヒオラモスとの契約が切れる今月30日前後になる見通し。セルヒオラモスがRマドリード在籍16シーズンの間に獲得したトロフィーと一緒に写真撮影を行うことを考えているという。

Rマドリードはバイエルン・ミュンヘンからDFダビド・アラバを獲得し、ミリトンも急成長中。ナチョもレベルの高さを示しており、さらにもうひとりセンターバックを獲得する可能性もあり、セルヒオラモスとの別れは決定的のようだ。(高橋智行通信員)