欧州選手権(ユーロ2020)は11日(日本時間12日)に開幕するが、ドイツ代表では主軸のMFゴレツカが15日の初戦フランス戦に間に合わないようだ。10日に同代表のディレクターであるビアホフ氏が明かした。

ゴレツカは5月8日の試合で左のハムストリングを痛めていたが、今回の代表メンバーに招集。チーム練習に合流は可能ながら、負荷をかけたトレーニングが必要で、戦列に戻るには時間を要するという。ビアホフ氏は「彼は人間性も素晴らしく、今大会で必ず重要な役割を果たしてくれると確信している」と、信頼を強調した。

ドイツは1次リーグで「死の組」と呼ばれるF組で、18年ワールドカップ(W杯)王者フランス、欧州選手権前回覇者ポルトガル、ハンガリーと同居。初戦のフランス戦は1次リーグ屈指の好カードだ。

ビアホフ氏は「フランスは世界のスターにあふれている。それでも我々には何人も欧州チャンピオンズリーグ(CL)覇者がいる。質の高さでは対抗できる」と、昨季欧州CLを制したバイエルン・ミュンヘン、今季優勝のチェルシーのメンバーを多く抱えていることを自負。「初戦は慎重になりがち。戦術的な試合になる。過去にも接戦の好ゲームがあったが、そんな試合になると思う」と話している。