欧州スーパーリーグ創設構想から依然として撤退を表明していないレアル・マドリード、バルセロナ、ユベントスの3クラブが、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長の脅威にさらされているにもかかわらず、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)に参加できることになったと、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が15日に報じている。

UEFAが先月、欧州スーパーリーグの将来的な創設を諦めていない3クラブへの懲戒処分の手続き開始を発表した後、UEFAと国際サッカー連盟(FIFA)に対して司法権を持つスイス法務省が両機関に対し、3クラブに処分を下す権限はないことを7日に警告したことで、懲戒処分の手続きが一時中断されることになった。

しかしチェフェリン会長は11日に「正義は時間がかかるが必ずやって来る。その件は法廷で解決されることになるだろう」と語っており、引き続き3クラブに対し何らかの処分を下すつもりであることを強調していた。

その状況下、スペインサッカー連盟が15日、レアル・マドリードとバルセロナの来季の欧州CLに参加登録されたことを伝える書簡をUEFAから受け取ったことを報告したとのこと。これにより、とりあえずは3クラブとも8月26日に行われる同大会の1次リーグ組み合わせ抽選会に参加できることになったと、同紙は伝えている。(高橋智行通信員)