1次リーグ屈指の好カードは、18年W杯覇者フランスが14年W杯優勝のドイツを1-0で下した。ボール支配率など数字はドイツに上回られたが、ポグバが「苦しい時もみんな一緒に戦い、攻める時もみんなで攻める」と言うように、スター軍団が意思統一され、攻守にかみ合った。

中盤のポグバ、カンテの存在がチームに安定感を与え、エムバペの速さを生かした攻撃は相手を脅かす。「僕らはピッチ上で集中している。世界王者の看板を守り、同時に謙虚である必要を知っている」と、ポグバは貫禄を漂わせた。

一方で、得点は相手のオウンゴールによるものだけで、後半は押し込まれて自陣にくぎ付けになる時間帯も。主将のGKロリスは「特に後半、相手にボールを握り続けられ、ワイドに使われた時は苦しかった」と振り返る。

ただ、デシャン監督は「好敵手と素晴らしい試合をした。準備は万全だった。我々を楽にする追加点までもう少しだったし、後半もそんなに苦しかったわけじゃない。クオリティーと才能による力強い試合だった」と自信満々。自身は主将として98年W杯-00年欧州選手権の連続優勝を達成しており、今回は指揮官として同様の快挙を狙う。

◆放送 欧州選手権はWOWOWで全試合完全生放送、WOWOWオンデマンドで全試合ライブ配信される。