ベルギー代表MFケビン・デブルイネ(29=マンチェスター・シティー)がゴール後のパフォーマンスを封印して、12日のフィンランド戦で心停止のために倒れて現在療養中のデンマーク代表MFエリクセンと、デンマークサポーターへのリスペクトを示した。

デブルイネは1点を追う後半頭からメルテンスに代わって途中出場。試合の流れをガラッと変えた。後半10分にはT・アザール(ドルトムント)の同点ゴールをアシストし、同25分にはペナルティーエリアすぐ外やや左でE・アザール(レアル・マドリード)からのパスを受け、左足ダイレクトでゴールに流し込んだ。

デブルイネは勝ち越しゴール直後、派手に喜ぶことなく「静かにしよう」とばかりに両手を地面の方へ向けた。試合後、そのことを質問されると「マルティネス監督は僕にスペースをつくるように指示をして、送り出してくれた。そして僕はゴールを決めた。でも喜びたくなかったんだ。デンマークのファンをものすごくリスペクトしているから」と説明、その上で「勝つことできてうれしい。(2万3395人の)多くのデンマークファンの前で難しい試合になるのは分かっていたし、実際その通りになったから」と振り返った。