スペインリーグのテバス会長は21日、もしバルセロナが総年俸をリーグの定めるサラリーキャップ内に納めることができなければ、来季メッシを登録できない可能性があると警告した。ESPN電子版が報じた。

メッシの現契約は6月30日までで、まだ契約延長はなされていない。そんな中、スペインリーグのテバス会長は「バルセロナはサラリーキャップをオーバーしている。私もメッシがクラブに残ることを希望するが、仮にそうできた場合でも、別の場所で総年俸を削減する必要がある」と話した。

バルセロナの20-21年シーズンのサラリーキャップは3億8270万ユーロ(約498億円)。クラブには年俸を削減する時間的猶予が与えられたものの結局、昨年9月に移籍金でリヨンと合意をしていたオランダ代表FWメンフィス・デパイを登録することはできなかった。

メッシの現在の契約は17年に結ばれたもので、契約金、年俸、出来高ボーナス等すべて含めて5億ユーロ(約650億円)を超えるもの。これと同程度の契約を再び結び、さらに今オフに獲得したエリク・ガルシア、セルヒオ・アグエロ、エメルソン、デパイらの年俸を加えると、サラリーキャップは軽くオーバーしてしまう。

そのためバルセロナはウムティティやコウチーニョ、ピャニッチらを軒並み売却して総年俸を減らしたい意向だが、なかなか思うように話し合いが進んでいないのが現状だ。ただ、リーグのテバス会長は債務整理を行うことで、状況がそこまで深刻化しない可能性もあると、バルセロナに対してアドバイスしている。