スペインは23日に欧州選手権1次リーグ最終節で、スロバキアとスペイン南部の町セビリアで対戦する。敗北を喫すれば早々に敗退が決定する中、スペイン各紙は試合当日の紙面でルイス・エンリケ監督が大幅なローテーションを実施すると予想した。

ルイス・エンリケ監督が初戦スウェーデン戦から第2節ポーランド戦にかけて行った変更は、右ウイングのフェラン・トーレスを外し、新たにジェラール・モレノを先発起用しただけだった。一方、これ以上の失態が許されない重要なスロバキア戦では5人または6人の選手変更が予想されている。

ルイス・エンリケ監督は普段、試合前日のトレーニングで先発メンバーのヒントを与えることはないが、22日に実施したスロバキア戦前日の練習ではその手がかりを見せていた。ここ2試合スタメンだったマルコス・ジョレンテ、パウ・トーレス、ジョルディ・アルバ、コケ、ロドリ、ペドリ、ダニ・オルモに先発落ちの可能性が出ている一方、開幕直前の新型コロナウイルス感染で最初2試合に出場できなかったキャプテンのブスケツの先発入りが濃厚となっている。

スペイン紙アスはスロバキア戦に向け、ポーランド戦から6選手の変更を予想した。システムは4-3-3で、先発メンバーはGKウナイ・シモン、DFアスピリクエタ、エリク・ガルシア、ラポルテ、ガヤ、MFブスケツ、マルコス・ジョレンテ、チアゴ、FWジェラール・モレノ、モラタ、サラビアで臨むと見ている。この中での注目は、ここ2試合右サイドバックでプレーしたマルコス・ジョレンテがポジションを変えてアンカーに入ることだろう。

一方、スペイン紙マルカも6選手の変更を予想している。システムは4-3-3で、先発メンバーはGKウナイ・シモン、DFアスピリクエタ、エリク・ガルシア、ラポルテ、ガヤ、MFコケ、ブスケツ、チアゴ、FWジェラール・モレノ、モラタ、サラビアとなっている。

現在勝ち点2のスペインはスロバキアに勝利した場合、1次リーグ突破が決まる。一方、引き分けた場合、同じグループのポーランドがスウェーデン相手に引き分け以下の結果で終われば決勝トーナメントに進出でき、敗れた場合は無条件で1次リーグ敗退が決定する。

(高橋智行通信員)