バルセロナのブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(29)について、現在故障中で獲得希望のチームもないため、クラブ残留が濃厚になっていると、スペイン紙アス電子版が24日に報じた。

コウチーニョは昨年12月29日のエイバル戦で左膝外側半月板損傷の重傷を負った。その後2度の手術を受けたが、クラブ医療スタッフの予想よりも回復が遅れ、現在、ブラジルでリハビリを行っている。

バルセロナは今夏の放出を望んでいるが、期限付き移籍を含めて獲得オファーはなし。今季リーグ戦12試合にしか出場しておらず、2得点2アシストの高給取りを欲しがるクラブは現れないだろうと、バルセロナはみている。

19-20年シーズン、コウチーニョは期限付きでバイエルン・ミュンヘンでプレーした。当時Bミュンヘンは年俸プラス期限付き移籍手数料として850万ユーロ(約11億500万円)をバルセロナに支払った。しかしコロナ禍の現在、期限付き移籍のために、そこまでするクラブは現れないだろうとアス紙は予想している。(高橋智行通信員)