レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長(74)が24日、スペインのラジオ局オンダ・セロの番組「エル・トランシストール」のインタビューに応じ、さまざまな質問に答えた。

ペレス会長はその際、日本代表MF久保建英ら今季期限付き移籍に出ていた選手を含めると、チームに総勢35選手抱えていることを強調しつつ、「我々は25選手しか登録することができないし、久保、セバージョス、ブラヒムらの選手の将来を見る必要がある。我々は彼らが進歩することを望んでおり、何人かは期限付き移籍に出なければならない」と言及した。

セルヒオラモスの退団については「もちろん残念だ。私はラモスのことを息子のように大好きだからね。2005年に私が彼のことを連れてきたんだ。私は彼のことが大好きであり、これ以上話す必要はない。彼は16年在籍し、レアル・マドリードのレジェンドだ。その件について我々が言わなければならなかったことはすでに言われているので、私は自分の見解を話すつもりはない。我々は彼に契約延長オファーとその期限を伝えたが、彼がそれを受け入れなかったんだ。レアル・マドリードは彼の家なので、間違いなく戻ってくるだろう」とコメントした。

欧州カップ戦でのアウェーゴールのルールが廃止になることについては「私はそのこと以上に、欧州サッカー連盟(UEFA)がファンのためにもっと努力し、より魅力的で競争力のある大会を作るべきだと思っている。我々は多くのファンを失っているからね。私はサッカーのために戦うためにサッカー界にやって来たのであり、今もサッカーのために戦い続けている。サッカー界は悪い時期を過ごしているので、我々が何もしなければ死んでしまうだろう。人々の関心は低くなり、視聴者が日々減少しているし、若者には他の娯楽がある。もし我々がそれに気づかなければ、悪い状況に陥るだろう」とUEFAに警告した。

UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長については「あれ以来、彼とは話していない。UEFAと国際サッカー連盟(FIFA)は自分たちの特権を持ちたがっている。サッカーがお金を失い、チェフェリンや各国リーグの会長が昇給することなどあってはいけないことだ。特権を持っている人々がおり、彼らはサッカーが衰退していく中、それを維持することを望んでいるんだ」と批判的な意見を述べた。

以前より獲得のうわさがあるパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペについては「私はレアル・マドリードにいない選手については話さないが、クラブ会員が望んでいること、そして人々が私のことを信頼していることを分かっている。彼らはここに世界最高峰の選手たちがいることを求めている。そしてエムバペはレアル・マドリードにいない世界最高の選手のひとりだ」と返答していた。(高橋智行通信員)