東京五輪日本代表MF久保建英(20)が今季もレアル・マドリードでメンバー入りできないと、スペイン紙アスが報じた。EU圏外枠が別の選手で埋まってしまうことが理由だという。

昨季EU圏外枠のビニシウス、ミリトン、ロドリゴに加え、今季は期限付き移籍していたトットナムからベールが戻ってくる。英国がEUを離脱したため、ベールもEU圏外の選手となる。ビニシウスはスペイン国籍の取得手続きを行っているが、リーグ開幕に間に合わない見通しで、現時点ではこの4人の中から1人、EU圏外枠から弾き出される。アス紙は「この状況で久保のメンバー入りは不可能」としている。

久保の3季連続の期限付き移籍は決定的で、スペイン内外のクラブからオファーが届いている。その中でRマドリードは、久保の資質に合ったプレースタイルで若手にチャンスを与えるクラブとして、Rソシエダードが最適だと考えているという。

今季もチームを率いるアルグアシル監督は2季前にRソシエダードで大成功を収めたノルウェー代表MFウーデゴールの再現を期待している。さらに久保が2季前に所属したマジョルカも再び期限付き移籍を申し入れることを検討している。

代表でのプレーも久保にとってはクラブを選択するための障壁になる可能性がある。日本が東京五輪で決勝に進出した場合、久保はスペインリーグ開幕の1週間前まで代表に集中しつつ、今季期限付き移籍先を決定しなければならないからだ。(高橋智行通信員)