リバプールの主将、イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン(31)の去就がにわかに騒がしくなってきた。複数英メディアによると、ヘンダーソンは23年6月30日まで、あと2シーズン契約を残しているが、新たな契約延長交渉が滞っているのだという。

ヘンダーソンの代理人は、イングランド代表が準優勝した欧州選手権の前からクラブと交渉に入ったが、思うように話が進んでおらず、交渉はストップ。再開のメドも立っていない。同MFに興味を示しているパリ・サンジェルマンとアトレチコ・マドリードが交渉の行方を注視しているという。

ヘンダーソンはリバプールで10シーズンプレーした5人のうちの1人で、クロップ監督にとって欠かせない戦力。ただ、このまま交渉が進まない場合、今夏移籍の可能性も浮上すると、英メディアは伝えている。

デーリーメール電子版によると、パリSGのポチェッティーノ監督はヘンダーソンを高く評価しており、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で優勝するために、中盤にダイナミズムを加えたいと考えているという。クラブの資金力は十分で、リバプールからパリSGに移籍したオランダ代表MFワイナルドゥムがいるため、チームにも溶け込みやすい。

またヘンダーソンの攻守に献身的なプレースタイルは、A・マドリードのシメオネ監督の戦術にもマッチするとみられる。

リバプールでは、ヘンダーソンの他にDFファンダイク、MFファビーニョ、MFケイタ、FWマネ、FWサラー、FWフィルミノらも23年6月で契約が満了となる。他選手との兼ね合いも、ヘンダーソンの契約延長交渉がなかなか進展しない原因となっている。