トットナムが現在、チームの大黒柱であるイングランド代表FWハリー・ケーンの退団に備え、バルセロナ所属のアントワーヌ・グリーズマン(30)の動向を追っていると、スペイン紙アス電子版が23日に報じている。

バルセロナは今夏、スペインリーグのサラリーキャップ超過を調整するため、選手の総年俸を削減する必要がある。その状況下、トットナムは退団濃厚と伝えられているケーンのマンチェスター・シティーへの移籍が確定した場合、その穴を埋めるためにグリーズマンを獲得候補に挙げる可能性があるという。

しかし、トットナムはグリーズマンがバルセロナを退団する場合の第1選択肢がアトレチコ・マドリード復帰であることを認識しており、このオペレーションが難しいことを理解しているため、現時点でオファーを提示する予定はなく、その動向を追っているのみであると同紙は伝えている。

 

なぜならグリーズマンのもとにはこれまで、プレミアリーグのクラブからいくつかオファーが届いていたが、バルセロナを離れる場合、Aマドリードに戻ることしか頭になく、そのすべてを拒否してきたためである。

今季のスペインリーグ開幕まであと約20日に迫る中、グリーズマン周囲の動きが激化するとみられている。

(高橋智行通信員)