元アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏(71)がスイス代表監督の候補に挙がっていると、29日付英紙サン電子版が報じた。22年間指揮をとったアーセナルを2018年に退任。現在は国際サッカー連盟(FIFA)でグローバル・フットボール・ディベロップメント部門の責任者を務めている。ブラディミル・ペトコビッチ氏は、ボルドーの指揮官に就任するためにスイス代表監督を退任したばかりだ。

スイスでの報道によると、スイスのサッカー協会はベンゲル氏を候補の筆頭に挙げているという。同協会は、2022年11月にカタールで開催予定のW杯に向けて、素早くチームをまとめられる人材を求めている。スイス協会は1995年、ベンゲル氏が名古屋で監督を務めている際にも代表監督の指名を試みたが、同氏は日本に滞在することを選んだ。その1年後にアーセナルに就任したベンゲル氏は、プレミアリーグを3度制覇したほか、FA杯を7度チームにもたらした。現在スイス代表主将を務めるグラニト・ジャカは、アーセナルで同氏から2年間指導を受けた経験がある。6カ国語を話すため、ドイツ語、フランス語、イタリア語を話すスイスの代表監督が適任と言えるだろう。

またフランスでの情報筋によると、スイス代表での仕事に興味を持っているという。(A・アウグスティニャク通信員)