マンチェスター・ユナイテッドで171得点をマークしたレジェンドで、元スコットランド代表FWのデニス・ロー氏(81)が認知症を患っていると告白した。英BBC電子版が報じた。

かつてマンチェスターUで一緒にプレーしたボビー・チャールトン氏(83)も昨年、認知症であることを公表している。

BBCによるとロー氏はアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症を併発する混合型認知症を患っており「私はまだ何が起きているかを理解している。だから今のうちに自分の症状について明らかにしようと思った。いつの日か(自分の状況が)理解できなくなる日がくるし、それを考えるのは嫌だから」と説明しているという。

ロー氏は1964年にバロンドールを獲得。スコットランド代表では55試合で30ゴールをマーク。これはセルティックやリバプールで活躍したケニー・ダルグリッシュ氏と並んで同国史上最多記録となっている。

2019年の研究で、プロサッカー選手は同世代の一般人に比べ、3・5倍も認知症で死亡する確率が高いことが分かっている。イングランドでは今季からプロ選手の練習における「強度の高いヘディング」は週に10回までとする新たなガイドラインも導入されている。