今夏ウェンブリースタジアムで開催された欧州選手権8試合において、9000件以上の新型コロナウイルス感染が確認されたと、英ガーディアン電子版が政府の調査をもとに報じた。専門家は「欧州選手権は公衆衛生の面で重大なリスクを生じさせた」と明言している。

調査を行った49日間に開催された屋外スポーツや音楽、エンタメイベントでのコロナウイルス感染のうち、85%以上が欧州選手権の8試合に関連するもので、特に準決勝、決勝での感染が多かったという。

欧州選手権を観戦したファンでコロナウイルス陽性反応を示したのは9402人。そのうち3036人が試合後、2日以内にコロナの症状を訴えたという。このことからも試合会場がとても感染しやすい環境だったということが分かるという。

また専門家は準優勝したイングランド代表の快進撃がコロナまん延につながったと指摘。試合観戦時だけでなく、移動の際や選手たちを応援するためのスタジアム外での行動なども公衆衛生におけるリスクを高めると説明した。