レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督(62)が11日、ホームで行われるセルタ戦の前日会見に出席した。まだ改修工事は続いているものの、セルタ戦は昨年3月1日にバルセロナとクラシコを戦って以来、約1年半ぶりにサンティアゴ・ベルナベウでの試合となる。

アンチェロッティ監督は「明日は全てのマドリディスタ(Rマドリードファン)にとって非常に特別な日となるし、我々にとっても特別だ。サンティアゴ・ベルナベウはずっとチームを手助けしてくれてきたスタジアムなので、明日は本当に特別な日となる。そのため我々はいいゲームをやらなければいけないし、勝ち点3を獲得することが最大の目標となる」と意気込んだ。

また欧州サッカー連盟(UEFA)のチェフェリン会長がドイツ誌のインタビューで、欧州スーパーリーグ創設構想から撤退していないRマドリード、バルセロナ、ユベントスに対し「あの3クラブには単に無能な上層部がいるだけ」「彼らはフットボールを殺そうとした」と話し、Rマドリードのペレス会長について、「欧州スーパーリーグがなければクラブは生き残ることができないと嘆きながら、その後、キリアン・エムバペを1億8000万ユーロ(約234億円)で獲得しようとしたことは不自然だ」と批判したことについて反論。

アンチェロッティ監督は「私はUEFAのような非常に重要な機関が、欧州チャンピオンズリーグ(CL)に13回も優勝しているクラブの会長についてあんな風に話すのは少しおかしなものに思えた。もし欧州CLに13回も勝っているクラブの会長が無能だとしたら他はどうなるんだ?」と話した。(高橋智行通信員)