サッカー元日本代表の本田圭佑(35)の新天地は、バルト3国のリトアニアとなった。14日、同国の強豪スドゥバ・マリヤンポレが加入を発表。日本でプロになった本田にとって、プレーする国はリトアニアで9カ国目となる。背番号は3。契約は今季終了まで。日本と同じ春秋制でリーグは後半。チームは現在首位で、優勝が狙える位置にいる。

本田は、契約書にサインした直後、YouTubeの公式チャンネルで行ったライブ配信で、ファンからのいろいろな質問に答えた。

世界を股に掛け、短期間でいろいろな国に渡り、現役を続ける理由を「選手として、『1番』を取りたいんですよ」と説明。ワールドカップ(W杯)優勝を公言しながら、成し遂げられなかったことをあげ、次のように口にした。

「悪あがきしたいなと。(現役を)続けるなら、自分なりの世界一を目指したい。世界で、1部リーグでプレーした数、かつ、プレーしてゴールを決めた数、これの世界一って、それはそれで世界一だと自分では解釈している。僕にしかできないことであるんであれば、それは僕にとって1つ、新たな挑戦になるのかなと思っています」

となると、本田のように、多くの国の1部リーグでプレーし、ゴールを決めた選手が気になる。一体、どんな選手が、どれほどのリーグでゴールを決めてきたのか。全ての記録を調べるのは難しいが、まず本田が肩を並べるべき“9カ国制覇”を成し遂げた選手は、大物でも、少なくとも2人いる。

◆アブレウ 世界の1部リーグでプレーした数で、ギネス記録、31クラブを渡り歩いた元ウルグアイ代表FWのセバスチャン・アブレウは、ウルグアイ、アルゼンチン、スペイン、ブラジル、メキシコ、イスラエル、ギリシャ、エクアドル、パラグアイ、エルサルバドル、チリの11カ国の1部リーグでプレーした。そのうち9カ国の1部リーグでゴールした記録が残る。アブレウは代表でも活躍し、10年W杯南アフリカ大会に出場するなど国際Aマッチ通算73試合31得点。

◆フォルラン Jリーグプレーした経験のある世界的な有名選手では、同じく元ウルグアイ代表FWのディエゴ・フォルランがアルゼンチン、イングランド、スペイン、イタリア、ブラジル、日本、ウルグアイ、インド、香港と9つの1部リーグでゴールを記録。J1のセレッソ大阪で26試合7得点など、各リーグで10年W杯得点王の実力を示した。

世界一を目指して戦い続ける本田の挑戦は、まだまだここからが本番のようだ。初ゴールはいつか? そのプレーぶりに注目したい。