マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)はポルトガル代表FWクリスティアノ・ロナウド(36)が欧州チャンピオンズリーグ(CL)歴代最多タイとなる177試合出場をマークした記念すべき一戦を勝利で飾ることはできなかった。

ヤングボーイズ(スイス)を相手に前半13分に先制。MFブルーノ・フェルナンデスの左クロスをロナウドが右足で押し込んで1点をリード。ポルトガル代表コンビがあうんの呼吸を見せた。

だが同35分に右サイドバックのワンビサカが相手の足を踏んでしまい、1発レッドカードで退場。するとその後は次第に劣勢に。後半21分に追いつかれると、同ロスタイムにはMFリンガードのバックパスを奪われて決勝ゴールを決められた。

ロナウドはカシージャス(元レアル・マドリード、ポルト)の177試合に並び、自身の先制点はCL史上最多得点記録を更新する通算135点目のゴールだったが、勝利には結び付かなかった。

ロナウドは試合後、インスタグラムに「欲しかった結果ではなかったが、今は体を回復させ、次の試合に集中する時」と記し、気持ちを切り替えて19日プレミアリーグ・ウェストハム戦へ臨むべきだと訴えた。

◆欧州CLでのロナウドの記録 177試合出場で、Rマドリードなどで活躍した元スペイン代表GKカシリャスと並んだ。ロナウドはマンチェスターUで53試合、Rマドリードで101試合、ユベントスで23試合に出場した。3位以下はシャビ(151試合=バルセロナ)、メッシ(149試合=バルセロナ)、ラウル(142試合=Rマドリード、シャルケ)となっている。またCL通算最多ゴールは1位ロナウド(135点)でメッシ(120点)、レバンドフスキ(75点)、ベンゼマ、ラウール(ともに71点)が続く。

◆日本人選手の欧州CL 現行方式の本大会(予選除く)でピッチに立った経験があるのは20人で合計出場数は189試合。個人最多は香川真司の33試合で、ドルトムントとマンチェスター・ユナイテッドで計7大会に出場した。得点は8人で合計15点。こちらも個人最多は香川の4点となっている。2位が本田圭佑でCSKAモスクワ時代に3点。中村俊輔(セルティック)と今大会に出場する南野拓実(リバプール)が2点で続く。なお、この他に奥寺康彦(ケルン)が前身の欧州チャンピオンズ杯時代の79年に2試合1得点を記録している。