前回覇者チェルシーは、ベルギー代表FWロメル・ルカク(28)がチームを救う値千金の決勝点を挙げた。

ホームにゼニト(ロシア)を迎え、相手5バックの堅牢(けんろう)な守備に手を焼く中で後半24分、膠着(こうちゃく)状態を破った。DFアスピリクエタが右サイドからアーリークロスを入れると、ルカクがファーサイドで相手選手に競り勝ち、頭で合わせた。

一瞬の隙を見逃さず、相手を蹴散らしてゴールする持ち味を発揮したルカク。この決定力に、トゥヘル監督は絶賛を惜しまない。

「素晴らしいヘディングだった。ロメルのパフォーマンスは簡単なものじゃない。我々は彼のために多くのチャンスを作り出すことはできなかった。それでも彼は揺るがない信念を持つタイプの男だ。彼がここにいる理由は、世界クラスのストライカーだということにほかならない。ただ彼の才能はそれだけではない。チームに信頼感をもたらし、ほかの選手の肩にかかっている重圧を取り除いてくれる」

ルカクは今夏、7年ぶりにチェルシーへ復帰し、今季公式戦4試合で4点目。エースの活躍でチームは初戦を白星で飾り、大会連覇へ好発進した。