バルセロナのロナルド・クーマン監督(58)がクラブの医療チームに強い不満を抱いていると、スペイン紙アスが16日に報じた。

バルセロナでは今季開幕前からけが人が続出。8月29日のリーグ第3節ヘタフェ戦で負傷したブレイスウェイトは、今月11日に個人メニューでけがを悪化させ、手術を受けることになった。

その状況に追い打ちをかけるように、14日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ初戦のバイエルン・ミュンヘン戦でジョルディ・アルバとペドリも負傷。クーマン監督は試合後、ラポルタ会長らクラブ首脳と惨敗の原因について話し合った。

クーマン監督は以前から選手たちのパフォーマンスを向上させるために、医療チームへのいくつかの変更をクラブに打診。クラブはこれを聞き入れ、グアルディオラ監督(現マンチェスター・シティー監督)が6冠を達成した時のスタッフで、現在はベティスの理学療法部門の責任者であるダビド・アルバレスの引き抜きを画策。だが失敗に終わった。

バルセロナの医療チームはアンス・ファティとコウチーニョのけがの治療でも度重なるミスを犯した。両選手とも当初全治4カ月と診断されたが、コウチーニョは欧州CLのBミュンヘン戦で復帰するまでに9カ月を要し、アンス・ファティは昨年11月にけがをしてから現在まで10カ月以上も戦列復帰できていない。

バルセロナでは現在、アンス・ファティ、デンベレ、アグエロ、ブレイスウェイト、ジョルディ・アルバ、ペドリの6人が負傷者リストに入っている。(高橋智行通信員)