リバプール一筋で508試合に出場した元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏(43)が、マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアノ・ロナウド獲得について疑問を投げかけた。同氏は英テレグラフ紙のコラムの中で「彼がいることで解決できる問題と同じ数の新たな問題を引き起こす」と指摘した。

ロナウドは今夏、12年ぶりに古巣マンチェスターUに復帰。プレミアリーグ再デビュー戦となった11日のニューカッスル戦ではいきなり2ゴールをマーク。ただ、14日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ初戦のヤングボーイズ戦では先制ゴールを挙げながら、チームは逆転負けを喫した。

キャラガー氏は「ロナウドとの契約は『マンチェスターUにとって』という以上にプレミアリーグにとって良い契約だった」「ロナウドの加入によって、マンUが再びプレミアリーグと欧州CLで優勝できるチームに近づけるのか、それが大きな問題だ」「ロナウドの能力はチームを強くするが、彼1人の加入だけではユナイテッドを優勝できるチームにしたり、彼らに欠けている独自の戦い方を植え付けることはできない」などと話した。

同氏はマンチェスターUと、マンチェスター・シティーやチェルシー、リバプールら他の強豪を比較。他の3クラブは「特徴的な、定着しているスタイルを持っている」とし、マンチェスターUは「個人としては素晴らしいが、チームとして力を発揮させる必要のある選手たちであふれている」と分析した。

またキャラガー氏は、ロナウドの獲得が他の選手に負の影響を与えると示唆。最も影響を受けるのがドルトムントから加入したイングランド代表FWサンチョで、得意の右サイドをグリーンウッドと争うことでプレー時間が少なくなると予想。またポグバのポジションは守備的MFに限定され、ラッシュフォードはけがから復帰した時の起用法が不透明だと説明。カバニも控えが定位置になる可能性がある。キャラガー氏はロナウド獲得のメリットよりも、このような状況で他の選手が力を発揮できないデメリットの方が大きいとみている。