ビリャレアルは19日、スペインリーグ第5節でマジョルカとアウェーで対戦する。ウナイ・エメリ監督(49)がその一戦に向けて17日に記者会見を行い、昨季前半に指導した日本代表MF久保建英について言及した。

マジョルカには昨季ビリャレアルでプレーした久保、フェル・ニーニョ、ジャウメ・コスタが所属し、かつてビリャレアルのトップチームやBチームで指揮を執ったことのあるルイス・ガルシア監督がいる。その状況下、昨季重要な選手になるために加入したにもかかわらず冬の移籍市場で退団した久保を筆頭に、かつてビリャレアルに所属した選手や監督が普段以上のモチベーションで日曜日の一戦に臨んでくるかを問われ、エメリ監督は次のように答えていた。

「サッカー界で我々プロフェッショナルはさまざまなクラブを回っているし、強さを感じるため、もしくは相手に立ち向かうための特定の競争力を感じたいという理由からモチベーションを探し求めている」と前置きした後、現在マジョルカに所属する選手ひとりひとりに触れ、久保に関して、「タケ・クボはステップを踏みながら成長する必要があるし、また成長し続けることができる選手だ。彼は今、それをやり続けているし、さらに自分が望むものにうまく適応しているし、快適さを感じながら自由にプレーしているのが分かる」と言及した。

続けて、「彼らは素晴らしい選手たちなので我々は敬意を払っている。我々は彼らのことをよく分かっているので、(マジョルカ戦では)彼らの良いところが出ないようにしなければならない。一方、彼らも我々のことを知っているので、どこかのタイミングで我々の弱点を突いてくる可能性がある。いつも以上に高いモチベーションがあるのは常に良いものだし、彼らはそれを持っている」と久保らに古巣との対戦に向けた高いモチベーションがあることを強調した。

またエメリ監督は、「一方、我々もそのようなモチベーションを持たなければいけないし、私はそれを感じている。しかしマジョルカに対するその感情は全くリベンジ(ビリャレアルはカジェハが監督を務めた2季前にマジョルカとアウェーで対戦して1-3の敗北)というものではないし、もちろん選手や監督に対してでもない。それは我々が試合に勝ち、勝ち点3を獲得するためのものだ。そのことは私にとってより大きなモチベーションになるし、試合の準備をするために我々を後押ししてくれるものとなる」と、マジョルカ戦に向けたモチベーションについて説明していた。

(高橋智行通信員)