サッカー中国1部広州FCが、株主である不動産会社・恒大集団の債務危機を受け、クラブ存続のために自治体の介入を必要としていることが21日までに分かった。

ブルームバーグ電子版によると市や地方自治体が株式の一部を取得する計画が進行中で、行政がクラブ経営に関わることで、恒大集団の債務危機がクラブ運営に影響しないようにする狙いがあるという。

今後の見通しは不透明だが、プランの1つとして広東省がクラブ株式のうち10~15%を引き受け、地元の官営企業が残りの株式を取得する可能性があるという。一方で依然としてクラブが解散する可能性も残されているという。

広州は運営資金を得るために選手たちを売却する意思を示しており、自らクラブを出て行こうとする選手もいる。2度のアジア・チャンピオンズリーグ制覇を誇り、現在も中国代表FWエウケソンらが所属する名門が、親会社の危機によって岐路に立たされた。