ローマはウディネーゼを1-0で下し、4勝1敗の勝ち点12で、4位につけている。前半36分にエイブラハムが決めた1点を守りきった。

今季から就任したモウリーニョ監督の下、開幕3連勝した後、前節はベローナに2-3と初黒星を喫したばかり。次節26日にはラツィオとのダービー戦が控えている中での一戦だった。

試合後、モウリーニョ監督は「敗戦の後の試合というのは精神的に難しいものだ。だが、今日の前半35分までは今季最高の出来だった。よく組織され、守備を固めた相手に対しても、試合をコントロールしていた」「後半には相手も反撃してきたが、チームは集中していて、大きな問題にはならなかった」「タフな試合だったが、勝ち点3に値する試合だった」などと満足感を口にした。

ただ、主将のペレグリーニが後半ロスタイムに2枚目のイエローカードをもらって退場、ダービー戦に出場停止となるのには大いに不満のよう。「方法があれば、ダービーに出られるよう手を尽くす。2枚目のイエローカードが妥当だったか、確認したい」と話した。

前日会見では「シーズンはどんでん返しや浮き沈みがつきもののでこぼこ道で、集中力や注意力、冷静さを持って運転しなければならない」と表現。「(リーグ内で戦力が突出している)バイエルン・ミュンヘンやパリ・サンジェルマンにとっては高速道路かもしれないが、我々にとっては高速道路ではない。ゆっくり道を切り開いていく」と、独特の言い回しで続けていた。レアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドを率いていた時とは、ちょっと勝手が違うようだ。

セリエAは昨季ユベントスの連覇が止まり、今季も混戦が予想される。ナポリ、インテル・ミラノ、ACミランの上位陣が順調なだけに、ローマとしては取りこぼしをせずについていきたいところだろう。Bミュンヘンのナーゲルスマン監督ら「若き名将」が台頭する中、トットナムでは期待された結果は出せなかったモウリーニョ監督が、あらためて存在感を示せるか、注目される。