解任報道がさまざまなメディアで報じられる中、23日に行われたスペインリーグ第6節カディス戦に引き分け、その去就が大いに注目されるバルセロナのロナルド・クーマン監督(58)に関して、スペイン紙スポルト電子版は現時点で続投する予定だと24日に報じている。

バルセロナは23日、敵地でカディスと対戦するも、相手の堅い守備を最後までこじ開けることができず、スコアレスドローに終わっていた。解任の可能性が取りざたされているが、同紙によるとクラブ首脳陣は引き続きクーマン監督に信頼を置くことを決定したため、とりあえずは今後もチームを指揮するとのことだ。

同紙はその理由として、チームがカディス戦で勝てず公式戦3戦連続未勝利となったものの、この一戦でMFフレンキー・デヨンクが後半20分に2枚目のイエローカードをもらい退場になった後、チームが見せたパフォーマンスをクラブ首脳陣が評価したことを挙げている。

そのためクーマン監督は、カディス戦で退席処分を受けたために26日の次節レバンテ戦でベンチに入ることはできないが、引き続きバルセロナ監督としてチームを指揮する予定であるという。

しかし同紙は「会長の言葉によると、結果が道を示すため、いつまで続投するかは誰にも分からない」と、いつ解任されてもおかしくない不安定な状況であることを強調していた。(高橋智行通信員)