バルセロナのスペイン代表FWアンス・ファティ(18)がけがからの復帰初戦でいきなりゴールを決め、試合後「メッシの背番号10を付けられることは誇り」と話した。

昨年11月7日のベティス戦で左膝内側半月板損傷の重傷を負ったファティは後半36分、11カ月ぶりに戦列復帰。同ロスタイムにダメ押しのゴール。3-0の勝利に貢献した。

試合後、ファティは323日ぶりのピッチについて「このような形で復帰できるなんて想像していなかった。勝利できてうれしいけど、まだ先は非常に長い。僕に付き添ってくれた医師や理学療法士、そして僕を応援してくれたサポーターに感謝している。チームに貢献できてうれしいし、この数カ月間、苦しんでいた家族のことを考えると幸せだ」と喜んだ。

今後さらに出場時間が伸びていくと予想されるが「僕はもうメンバーのひとりになったので、監督が出場機会を与えてくれた時はチームに貢献できるように目指すつもりだ。コンディション次第で今後も試合に出られるだろうから努力し続けていく。先はまだ本当に長いので僕たちは全てのために戦わなければならない」と意気込んだ。

パリ・サンジェルマンへ移籍したメッシから背番号10を受け継いだ。ファティは「10番を付けることはプレッシャーではない。レオの後にその番号を付けられることを誇りに感じている」と話し、「僕たちはバルサなのでスペインリーグや欧州チャンピオンズリーグなど全ての大会で優勝を目指すつもりだ。しっかりと戦い、全力を尽くす必要がある」と誓った。

バルセロナの下部組織で育ったファティは、19-20年シーズンにトップチームデビューを果たした後、公式戦通算44試合に出場。14得点3アシストを記録している。(高橋智行通信員)