バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長が、スペイン紙スポルトのインタビューに応じ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)が今夏、電撃退団した件について「間違った判断」と語った。同紙が15日、その模様を伝えている。

バルトメウ前会長は「レオを退団させてしまったことは間違った判断だと思う。彼を欠いて戦うということは、多くのことを変えなければならないからね」と、現在のクラブ首脳陣がメッシを慰留できなかったことを批判した。

メッシは今夏、バルセロナを退団し、パリ・サンジェルマンに電撃移籍した。背景にはバルセロナの経済問題を筆頭に、スペインリーグのサラリーキャップ(移籍金の減価償却費や選手年俸などの限度額)の規定などがあり、長きに渡りプレーした、愛するクラブを離れざるを得なくなった。

バルトメウ前会長は、そうした事情を踏まえながら「クーマン(監督)はレオ・メッシを失うことになったが、私は会長としてレオの退団を望んでいなかったので、彼がクラブを去らないようにできる限りのあらゆる努力をした。私はレオがバルサでプレーを続けることが、バルサにとっても彼にとっても良いことだと思ったんだ」と全力でメッシを引き留めたことを強調した。(高橋智行通信員)