バルセロナはホームでバレンシアを3-1で下した。前半5分に先制を許したが、同13分にメッシから「背番号10」を引き継いだ18歳アンス・ファティが同点弾、同41分にはメンフィス・デパイがPKで勝ち越しゴールを挙げた。後半40分には、同14分からファティに代わって途中出場したコウチーニョが今季初ゴールで突き放した。

ファティはひざの故障で約10カ月離脱し、先月にやっとベンチ入り、2試合で途中出場にとどまっていたが、この日は復帰後初の先発出場で結果を出した。クーマン監督は「彼のような選手が必要だと常に言ってきた。60分だけプレーするというのはドクターとの間で決めていたこと。この大事な週に彼を酷使したくはない」と話した。

バルサは国際Aマッチウイークの前に欧州チャンピオンズリーグでベンフィカに0-3で、リーグ戦でアトレチコ・マドリードに0-2で敗れ、指揮官の去就問題も取りざたされていた。さらに今後も20日に欧州CLディナモ・キエフ戦、24日にはレアル・マドリードとの“クラシコ”が控える中、連敗を2で止めた。

「これはとても大事な勝利だった。今季最も大事な週だ。勝ち点を得て、自信を深めてスタートできた」とF・デヨンク。また、今夏のマンチェスター・シティーから加入し後、故障に苦しんでいたアグエロも途中出場でバルサ・デビューしたのも好材料だ。