22日にカタールの国内カップ戦「アミール杯」決勝を戦うアルサドのシャビ監督(41)とアルライヤンのローラン・ブラン監督(55)が20日、会場のアルトゥママ・スタジアムを訪問した。

4万人収容の同スタジアムは22年W杯(ワールドカップ)カタール大会で使用される8つのスタジアムのうちの1つ。同決勝戦がお披露目で、8スタジアムのうち6番目の開場となる。

10年W杯南ア大会で優勝したスペイン代表のメンバーで、22年W杯のアンバサダーも務めるシャビ監督は「素晴らしいスタジアム。ファンにとっても、選手にとっても、そして監督である私にとっても大迫力を感じられるスタジアムだ。オープニングに関わることができて誇りに思う」と話した。

アルサドが勝てば2年連続最多18度目の優勝となる。シャビ監督は「今年も決勝を戦うことができてうれしいし、私とアルサドのファンにとっても栄誉なことだ」と続けた。

一方、カタールに来て最初のタイトル獲得を目指すアルライヤンのブラン監督も、フランス代表の一員として98年W杯フランス大会を制した。「W杯のためにつくられた他のスタジアム同様にとても美しいスタジアムだ。こういうスタジアムを見ているともう1度プレーしたくなる。残念だが現役時代はとっくに終わっているのだけれど」と話した。

両チームの対決は「カタール・クラシコ」と呼ばれる。シャビ監督は「我々にとってとても重要な試合だし、アルライヤンにとってもそうだろう。カタールで1番の対決で、国民にとって大きな意味を持つ。感情をコントロールして相手を上回り、勝利を目指したい。これはバルサ対レアルのようなダービー戦だ。素晴らしい雰囲気の試合になるに違いない」と話す。

W杯カタール大会を1年後に控え、W杯優勝経験のある2人の指揮官の対決となったアミール杯決勝。シャビ監督は「W杯が近づいてきて、サッカーのいぶきを感じることができるようになってきたと思う。アミール杯決勝も満員になるだろうし、W杯へと続く興奮も高まるだろう」と期待した。