前節のセラン戦で逆転弾を含むハットトリックでチームを救ったサンジロワーズMF三笘薫(24)が、オイペン戦で初先発し、2得点に絡む活躍でチームを3連勝に導いた。

三笘は左ウイングバックの位置で先発。前半6分、サンジロワーズはオイペンのコーナーキックからセットプレーからカウンターへ転じる。ボールを拾ったFWラプシンが、時間を使いながら左サイドを駆け上がった三笘へスルーパス。三笘は左サイドからドリブルでペナルティーエリアに侵入すると、逆を取られた相手DFが思わず背中を押して三笘を倒し、PKを獲得。キッカーのFWウンダブが決めて先制した。前半29分にも追加点を挙げたサンジロワーズが2-0で前半を折り返す。

オイペンは後半30分、カエンベのミドル弾、直後の後半33分には左コーナーキックの流れからペナルティーエリア内で細かいパスをつなぎ同点に追いつく。しかし、同点後のキックオフで、サンジロワーズは最終ラインから左サイドに張っていた三笘へ。三笘のスルーパスを起点にMFニールセンが勝ち越し点を決め、同点からわずか1分で勝ち越し点を挙げた。

その直後、ゴール裏のオイペンのサポーターが、サンジロワーズGKモリスに物を投げ込み、モリスの頭に直撃。止めに入った両軍の選手にもスタンドから水が掛けられ、審判は両チームの選手をロッカールームへ引き揚げさせ、一時試合が中断した。約10分の中断を経て試合は再開。三笘は後半44分までプレーし、しっかりとチームの勝利に貢献した。サンジロワーズは今季1部に昇格ながら、首位に立っている。