バルセロナが冬の移籍市場でチェルシーのモロッコ代表MFハキム・ツィエク(28)を獲得候補に考えているとスペイン紙スポルト電子版が17日に報じた。

シャビ監督が来年1月に選手1~2人を期限付きで獲得し、得点力不足を解消することを考えているという。ツィエク自身も今冬、出場機会を求めてチェルシーを離れる可能性が高いと見られており、スポルト紙によると、ドルトムントはすでにオファーを出したという。

バルセロナは、19年にツィエクがアヤックスで頭角を現した際にも獲得に興味を示した。同MFが20年2月に移籍金4000万ユーロ(約52億円)でチェルシーに移籍したためにバルセロナ入りは実現しなかった。

ツィエクはウイングやトップ下でプレーできるスピードがあり、高い決定力や技術を備えている。だがチェルシーではハバーツやマウント、プリシッチらポジションがかぶる選手が多く、常時スタメンで出ることはできていない。

ツィエクの現在の年俸は700万ユーロ(約9億1000万円)。バルセロナは多額の負債を抱え、スペインリーグが定めるサラリーキャップ(分割した移籍金や選手年俸などの限度額)の問題もあるが、ツィエクの補強は可能だという。(高橋智行通信員)