ACミラン(イタリア)が敵地でアトレチコ・マドリード(スペイン)を破り、決勝トーナメント進出(16強)に望みをつないだ。

引き分け以下なら敗退が決まるという瀬戸際に立たされていたACミランは0-0の後半42分、ケシエの左クロスをジュニオール・メシアスが頭で押し込んで先制。値千金のゴールをそのまま守り切った。

後半20分から途中出場した30歳のブラジル人MFジュニオール・メシアスは、この日が欧州CL初出場。15年にはセリエD(4部)のクラブでプレーしながら、配達ドライバーとして冷蔵庫などの家電を運んでいたという苦労人だ。18年まで4部でプレーし、19年に2部クロトーネに移籍。今季から期限付きでACミランに加わった。

欧州CL、そしてACミランでの初ゴールを決めたジュニオール・メシアスは試合後「このゴールをブラジルの家族や友人、そして自分の力を信じてくれたミランの人々にささげたい」と感極まりながら話した。

これでB組は2位ポルト(勝ち点5)、3位ACミラン(同4)、4位Aマドリード(同4)の3チームが決勝T進出をかけて最終節を戦うことになった。ACミランの相手は1次リーグ5戦5勝のリバプール。